芥川賞 スクラップアンドビルド 感想
スクラップ•アンド•ビルド読了。「じいちゃんが死んだらどげんするとね」強く印象に残った。 #スクラップアンドビルド #羽田圭介 #芥川賞 #book
先日著者である、羽田さんがテレビに出ているのをみて、興味本位で購入。
あまり純文学を読まないので、最初は読みきれるか心配でしたが、どっぷり読み込んでしまいました。
内容は「死にたい」が口ぐせの老人とフリーターの孫の介護に焦点を当てたストーリー
老人のわがままさに苛立ちを覚えつつも、それをモチベーションとして自己研鑽に励む孫。
老人の姿に強迫観念をかられながら、自己研鑽に励む姿は自分にもリンクしているような怖さがあった。
しかし、一番感銘を受けたのは、同じ屋根の下で生活をするという最も近い距離に居ながら、
相手の過去や感情、生活能力すらもわかっているようで全てを理解してはいないということ。
死にたいと繰り返す老人に最後は寂しさを感じ、心配してしまう孫の心情の変化がのめりこめるポイントだったと思います。
あとは、中盤からやってくる筋トレパートが地味にクスッときてしまうポイントでした。
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